『お前の婚約者が決まった。ボンゴレファミリー嵐の守護者』
『獄寺隼人君だ』
電話を切ってからっも未だに実感がわかなくて、呆けていることしか出来なかった。
同時に、どうして――――?
そんな疑問も胸に抱いた。
『恭弥はマフィアなの…。貴方とは住む世界が違うのよ』
そう、言われた。
突然の破談話に何故かと問いかけに行ったときに恭弥様のお母様に"マフィアだから"と言われたのに…。
どうして?
獄寺さんだってマフィアなのに―――
順々に事を整理していくと1つしか考えられなかった。
「やっぱり、私が嫌なんですね……。」
恭弥様―――
ポツリと呟いた名前。
愛しい、愛しい人の名前。
「きょうや、さま……」
もう一度呼んだ。
マフィアだからという理由で破談にされた婚約話。
会って、マフィアでも構わないと言いたかった。
それでも大好きです、ずっとずっと大好きです。
そう言いたかった。
でも、もちろんさようならを言う準備も出来ていた…つもりだった。
心の中では、あわよくば――――
そんな考えもあったのかもしれない。
破談なんて信じられなかった。
今考えてみれば、小さい頃に会ったきり1度も会いに来てくれなかったのに。
『恭弥さん』
恭弥様の隣にはハルさんがいる…。
私は邪魔者。
もう、全くの他人に過ぎないのに……。
「………何?」
凛とした声が響いた。
え……?
思わず聞き返してしまった。
顔をあげると恭弥様が入口にもたれかかって立っていた。
何が起こっているのか分からない私は声が出ない。
思考が回らない。
恭弥様は動けない私の方に一歩、また一歩と近づいてくる。
「随分と見違えたね……。普通は気付かないよ。」
「何年ぶりかな?12年ぶりくらい?」
そっと恭弥様の手が私の頬に触れる。
ドクンッ
鼓動が跳ね上がる。
「凄く、綺麗になった」
耳に入った声が幻聴かと思ったほどだった。
その一言だけで胸がいっぱいになって……。
幸せだった。
「きょ、きょうや様もとてもとても美人になられて…最初、わかりませんでした」
「まだそんな事言ってるの?だからそれ、褒め言葉じゃ無いから」
触れていた手でそのまま頬を軽くつままれ、引っ張られる。
されるがままな私が恭弥様の方へと顔をあげるとパチっと目が合う。
「変わってない。」
「
は全く変わってないね」
「恭弥様こそお変わりのないようでなによりです」
話ができるだけで幸せだった。
昔に戻ったみたいで嬉しかった。
でも、ここは昔の世界でも空想の世界でもない。
廊下から聞こえてきた話声に2人の時間は終わりだと悟った。
は雲雀の手を外すと、少し距離を取るように後ろへ退いた。
「んなぁあっ!勝手に人の部屋入ってんじゃねーぞコラァ!」
彼女の予想通り、やってきたのは獄寺とハルだった。
獄寺は雲雀が無許可に部屋にあがりこんだことに激怒している。
ハルはどうして雲雀がここにいるのだろうかという顔をしているが、先ほどのような闘志剥き出しな様子ではなかった。
「恭弥さん!どうしてここに……?」
「別に……ただ
に会―――」
「獄寺さんとハルさんはどうしたのですか?」
雲雀の言葉を遮るように
が2人に話を振る。
ハルが居る前で自分の話をされるのはいくら何もなかったとはいえ不味いと思ったのだろう。
それに、現婚約者も目の前に居る……。
「あ、そうです!ハルは
ちゃんに謝りにきたんです」
「謝る……?」
「さっきは、何も知らずにあんな態度取ってしまってすいませんでした。」
「い、いえっ…そんな」
「
ちゃんが獄寺さんの婚約者だったなんてハル知らなくて…。本当にすいません」
ハルの言葉に獄寺は顔を真っ赤にして顔を逸らし、雲雀は驚いたように目を見開いた。
獄寺が恥ずかしがっているのをみたハルは獄寺を
の方へ押し出す。
「なんでもかんでもツナさん1番な獄寺さんなんですけど、浮気は絶対にしないと思いますよ!」
「何勝手にぺらぺら喋ってんだクソ女!」
「はひ!獄寺さんが言いだせないみたいでしたのでハルが代わりに言ってあげたんです!」
「全くありがたいと思ってねーから安心しろ」
「ひ、酷いですっ!ほら、
ちゃんもっ!」
ハルが今度は
の後ろに回り、
を獄寺の方に押し出した。
獄寺と違ってずっと華奢で細っこい
はハルに突き飛ばされて前のめりにバランスを崩す。
「きゃぁっ――――」
小さな悲鳴と同時に獄寺が
を受け止める。
すっぽりと獄寺の腕の中に倒れこんだ
を見てハルは満足そうだ。
はそっと目線を獄寺に合わせるとちょうど目が合って2人が同時に頬を赤く染めた。
そして獄寺が大丈夫か?と声をかけながら
を離す。
は微笑んではいと返事を返した。
これしきのことで2人とも顔が赤くなり少し態度がぎこちない。
初々しさを感じさせ、見ているだけでほのぼのと癒されるものだった。
「さすが
ちゃんを守る騎士さんですっ!」
「さすがとか言ってんじゃねー!危ねーだろーがっアホ女!」
さっきから空気のように存在していた雲雀が不機嫌極まりない様子で口を開いた。
「ねぇ……いい加減にしてくれない?」
ハルと
はあまりの威圧感に体をビクリと震わせた。
雲雀が何に対して怒っているのかは分からない。
群れていたからか、それとも……。
只、獄寺を睨みつけ獄寺も負けじと雲雀を睨みつけていた。
「……僕は戻るよ。」
「じゃあ、ハルももう行きますね」
ハルは雲雀の後をついていく。
部屋を出る際に雲雀が立ち止まって
を見つめた。
「
―――」
優しく名前を呼ばれた。
は少し戸惑った様子を隠せないでいる。
そんな彼女を見て雲雀は何か言いたそうだったが、口を閉ざした。
「―――また、ね」
それが、いまの雲雀の精いっぱいだった…。
雲雀とハルが居なくなって部屋に2人きりになってしまった獄寺と
。
婚約者だということが分かった2人はお互いを意識しないで居ることは出来ない。
先ほどまで2人きりで抱き合って泣いている女性とそれを慰めていた男性の図は一体どこへ行ったのか…。
獄寺は何て声をかけていいのかわからず、自身と葛藤していた。
は
で複雑そうな顔をしている。
「おい」
この微妙な空気を壊したのは獄寺だった。
聞きたいことがある。
そう言って
をソファーに座らせる。
自分は少し離れたベッドに腰を掛けて
の方を見る。
「その…ヒバリとお前の関係の事、聞いてもいいか?」
「お前はまだ、ヒバリが好き…なんだろ?」
獄寺の言葉に
の顔が強張った。
触れられたくない…そう思っているのは明白。
また、そう思われることも明白だった。
それでも獄寺は
に問いかけた。
知っておきたかったのだ…。
は返事もせずに、ポツリポツリと言葉を口にし始めた。
彼女の過去を初めて人に話し始めた―――
が雲雀と出会ったのは
がたった3歳の頃。
桜が舞う大きな庭で2人は出会った。
互いの両親は話があるからと、子ども2人を庭で遊ばせ屋敷で話をしていたそうだ。
勿論、雲雀が最初から彼女に心を開いたわけでもなかった。
会う回数もそれほど多くはない。
しかし、確実に2人の距離は縮まった。
それなのに雲雀とはある日を境にパッタリ会わなくなったそうだ。
はどうしていいかわからなかった。
それでも、許嫁ということは変わりはない。
彼女は雲雀と会えなくても、雲雀の嫁になるために努力は欠かさなかったという。
勉強も、料理も、掃除も、家事も、全て雲雀の役に立つ為に――――
そんな彼女の長年の努力もある日突然無駄になってしまった。
『え………?お母様?破談とはどういう―――』
『その話は無かった事になったのよ。しばらくはお見合いね』
突然の破談だった――――
何の前触れもなく、破談になってしまった。
は信じられなくて雲雀に話を聞きに行くことを決心したそうだ。
しかし、そこには雲雀本人はおらず…。
母親から告げられた言葉……。
『恭弥はマフィアなの。
さんとは住む世界が違うのよ……』
雲雀の母親は罰が悪そうに教えてくれたそうだ。
の家が財政的に大きく手を貸しているボンゴレファミリーというイタリアマフィアの幹部なのだという。
そして、最後に雲雀に1目でも会いに行って欲しいと住所を書いた紙を渡された。
は帰ってきたらお見合いでも婚約でも何でも言うことを聞くからと、両親に1人でイタリアに行く許可を貰った。
もう見合いどころか婚約の話が上がっているとは何も知らずに……。
そして、イタリアの街で獄寺と出会った。
雲雀に既に自分とは別の婚約者が居たことは全く知らなかったそうだ。
そして、今に至る――――
「今までお料理も、お掃除も、家事も全部全部恭弥様に喜んで貰いたくて頑張ってきたんです。」
「それを…それを、今更別の人の為に使えというんですか……?」
「獄寺さんだってマフィアです。それなのに、どうして恭弥様との婚約が破棄されたのですか?」
「私は何も知らないのです。」
「どうして…?私では至らないのですか?」
彼女の過去よりも目の前に居る彼女の事の方が聞きたかったのかもしれない。
正直どうして破談になったのか、どうして獄寺が婚約者になったかというのは
よりも獄寺のほうが知っていた。
先ほど獄寺がツナから聞いた彼女の事に関してはこうだった―――
婚約を結びながらも娘を10何年も放ったらかし。
しかもボンゴレファミリーの守護者の一角を担うものとしてはあまりにも唯我独尊、自己中心的な雲雀の行動は
の父親からしてみれば目に余るものだった。
そもそも、そんなファミリーに多大な迷惑をかけるような男を守護者としているボンゴレファミリーの評判にも繋がった。
このままでは雲雀と
の婚約は解消。
そうなれば、
の家の財閥に大幅に頼っているボンゴレファミリーは金銭確保に悩まされる。
それを恐れた綱吉が雲雀をハルの婚約者に任命。
妻がボンゴレファミリーの一員となれば、嫌でもファミリーに関わることになるからだ。
その為には雲雀と
の婚約を解消する必要があった。
綱吉は迷ったという。
幼いころからの婚約を解消された本人たちの心境を考えると解消していいものかどうか…。
しかし、聞くところによるともう10何年も放ったらかし…。
顔すらも見ていないのだという。
そんな2人にさほど思い入れがあるとは思えない。
会ったのはたった数回。それからもう10何年も顔をあわせていない、連絡も取っていない。
そんなものじゃ、傍から見ても婚約を解消されて困るとは到底考えられなかった。
そこで、雲雀と
の婚約は解消。
しかし、そうなるとボンゴレファミリーと
の家は完全に関係が無くなってしまう。
そこで獄寺が婚約者として推薦された。
家柄も上々。
しかも、ボンゴレ十代目の右腕と恐れられ偽りのない忠誠を誓っていると周りからは高評価。
誰も反対する者は居なかったという。
これが全て、真実だった……。
はもう全てを受け入れて半場仕方ないということも分かっていた。
しかし、雲雀の態度が気になって仕方がないのだ。
可能性があるのかもしれない。
期待してしまう自分が居た。
でも、互いにそんなことが許される筈がない立場。
目の前に居る新しい婚約者。
獄寺がいい人で、きっとうまくやっていけるような気がするのは分かっている。
それでも不安だ。
自分が至らないから、雲雀は遠ざかってしまったのに違いない。
それ以外に理由が見当たらない。
獄寺も自分に愛想を尽かしてどこかにいってしまわないか…。
婚約を解消されたとき、悲しいと同時に果てしない絶望感が押し寄せた。
雲雀の為にと頑張ってきた日々を全て否定された気がした。
雲雀の事が好きで好きで堪らない。
それは変わらない。
しかし、会って間もない獄寺がグイグイと自分の中に入って来ているのもわかる。
「獄寺さんは……いいのですか?」
不意にこぼれた問いかけに獄寺はため息をついた。
「お前の方が嫌だろ?ヒバリ意外との婚約……」
「い、いえ。恭弥様の事ではなく、獄寺さんは付き合っていた人などはいないのかな?って」
「い、いねーよっ!んなの知るか!」
「でも、いきなり私なんかが婚約者になって……」
「それはお前も同じだろ?いきなり俺が婚約者になって」
獄寺から聞きたい答えが返ってこなくて、どうすればいいのか分からない。
互いに曖昧な表現しか出さず、遠まわしに聞きたい事をぼかして聞いている。
そんな会話にウンザリした獄寺が眉間に皺を寄せて聞いた。
「お前は……俺との婚約に、その…は、反対なのかよ?」
獄寺は獄寺でいっぱいいっぱいらしい。
お互いにこのことが聞きたかったのだが、いざ言葉にすると微妙な空気が流れる。
「わ、私は…さ、んせいです。」
「コラ、目を逸らしながら言うな、この野郎。見え見えな嘘つくな、この野郎」
「ち、違います!私は本当に獄寺さんで良かったと思っています。…でも」
「……何だよ」
「気持ちの整理が付かなくて……それに」
「それに…?」
「ご、獄寺さんに…好きになって貰う自身がありません……!」
「っっ!なっ!!〜〜っ……」
いきなり何を言い出すのかと獄寺は赤面して片手で顔を覆った。
恥ずかしいのか、呆れているのかわからない。
「……なってやるよ」
「えっ?」
「え?じゃねーよ!ただしな!お前も……だから、その、なんだ」
「いつまでも他の男見てるような婚約者はいらねーんだよ!」
「獄寺さん……」
言いたいことが言えなかったのか、それとも最初から言うことがまとまっていなかったのか…。
獄寺が言ったことは少し繋がっていないような気がするが、それでもなんとなくは伝わる。
「俺ばっか、お前の事思ってたら…虚しいだろ?」
顔を背けながら言った彼の言葉に柔らかく微笑んで返事をした。
不器用だが、優しい。
獄寺は決して雲雀を忘れろとは言わなかった。
今の
には、このくらいが丁度いいのかもしれない。
は獄寺とこの微妙に離れている距離を詰めるように立ちあがって獄寺の隣に腰を下ろした。
獄寺は驚いたように目を丸くして、同時に恥ずかしくなって距離をあけたかったがそうもいかなかった。
今離れたら不自然のように思える上に、わざわざ
の方から来たのに何だか離れてはいけない気がした。
「時間がかかるかも、しれません」
「あ?」
「その、1人だと獄寺さんの事だけ好きになるの難しいかもしれません」
「んなこと言われてもなぁ……」
「だ、だから……!」
「手伝って、くだ…さい」
「……は?」
の心からの必死の訴えはどうやら獄寺には伝わっていなかったようで…。
間抜けな声が返ってくると彼女は、ムーっという難しい顔をした。
この2人は互いに少し言葉が足りないのかもしれない。
少し経つと獄寺がやっと意味を理解したのか、たちまち顔が赤面する。
そんな獄寺につられて
も顔がどんどん紅く染まっていく。
の頭にガシッと獄寺の手が降って来てそのまま左右にブンブンと動かされる。
「遠まわしすぎんだよッ…バーカ」
「ご、ごめんなさ――――」
の謝罪の言葉を遮って獄寺の唇が
の唇と重なった。
獄寺はそのまま
を抱き寄せてギュッと抱きしめる。
一度唇が離れたと思ったらまた口付ける。
長く、甘い、優しいキス
唇が離れると獄寺が恥ずかしさからか、自分の胸板に
の顔を押し付けて何も見えないようにした。
が獄寺をポンポン叩くと獄寺は
を解放する。
「俺が、ヒバリを忘れさせてやるよ」
「少なくとも、俺と居る時は俺の事だけ考えろ」
全然
の方は向いてくれないのだが、優しかった。
何を言ってもこちらを向いてくれないと悟った
は返事をする代わりに彼の手を優しく、少し遠慮がちに握った。
彼が優しく握り返してくれたのは言うまでもない。
あんな強気に『好きになってやってもいい』という風に言っていたが、実際獄寺はもう彼女にゾッコンだった。
彼女がその意味を理解したかどうかはわからないが…。
「今、獄寺さんで頭がいっぱいです」
彼女の心も少しずつ動き出していた。
「獄寺君も意外とやるねー」
その後、獄寺が用事で綱吉の所に行くというと
も用事があるとかで獄寺の後ろをついていく。
あまり女性の扱いに慣れていない獄寺は気にせずにスタスタと歩いて行ってしまうが、獄寺の歩くペースは少し早い。
一生懸命ついてきている
にやっと気が付いた獄寺が仕方ないと言わんばかりに
の手を取った。
そんな所を綱吉に目撃され、からかわれる始末だ。
「いや、獄寺君を無意識に動かしている
ちゃんが凄いのかな?」
「じゅ、十代目!」
「あはは、冗談だよ。」
獄寺をからかっている綱吉はどこか嬉しそうだった。
「それで?獄寺君はともかく、
ちゃんが俺に用事って?」
綱吉に話を振られて少し緊張しながら話す
。
「あの、ここで…働かせて欲しいのです」
から意外な言葉が出てきて2人は目を丸くした。
しかし、彼女の表情からして本気なのだと理解する。
「別にいいけど……」
「ほ、本当ですか?」
「うん、でもどうして?」
綱吉に再び問われても彼女の顔に不安はなかった。
「ここに暫く住む事になったのですが、仕事も無くて………それに」
「ここなら獄寺君が働いてる姿が見れるからね」
「はいっ」
「じゅ、十代目〜ッ!!」
獄寺が顔を赤くしながら必死に何かをこらえている。
綱吉はそんな獄寺をからかいながら新しい楽しみを生み出したというような顔だ。
「って言っても、
ちゃんに危ないことはさせられないから……」
「まぁ、雑用って感じで働いて貰う事にするよ」
「雑用ですか……?」
「うん、お茶出しとか得意でしょ?」
「はいっ」
お茶出し、接待、そういったものは確かに
の得意分野。
嬉しそうな
を見てほっと安心した2人。
「あ、そうそう。2人が住む家だけど……明日移動しようか。今日はバタバタしてたし」
そう、2人で暮らす。
そのことを考えただけで2人はもう頭が真っ白だ。
「
ちゃんは、今日は…うーん、空いてる客室でも使って」
綱吉の言葉に返事を返す
。
「獄寺君、後で案内してあげてね」
「はい、お任せください十代目ー!」
「うん…………あ!なんだったら獄寺君の部屋に――――」
「そ、そうと決まればすぐにこいつ客室に連れていくんで!し、失礼します!十代目ッ!!」
綱吉の言葉を遮って
の腕を掴んで慌てて部屋を出ていく獄寺。
そんな獄寺を見て「あら残念」とツナが呟いた。
結局、その日は
は寝るまで獄寺の部屋で獄寺が仕事をしているのを見ていた。
その際にベッドでいつの間にか寝てしまったおかげで獄寺が客室で寝る羽目になってしまった。
少しずつ、少しずつ、扉が開いて行く。
扉の先にどんな未来があるのか……。
彼らはまだ知る術もなかった。
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