ついこの前部活に入った。
絶対に入らないと思っていた。
自分でも驚いている、まさか自分がこの学校で部活に所属することになるなんて。
入学したときから誰とも連まず隣に
が居るだけやった。
それでいいと思っていた。
「あら、光くん部活に入ったの?
なんてさっき起きてきたのよ。頑張ってね、いってらっしゃい」
毎朝一緒に登校してたのも朝練がある俺は
と登校時間がどうしてもずれる。
あいつはいつもひとりで登校しとるんやろか。
登校も一緒、クラスも一緒。
朝の教室も一緒だった。
でも俺が朝練終わって教室に行っても
は女子の輪の中に入って喋っている。
こんなに変わるものかとため息がでてくる。
俺とふたりで居るより女子同士で居るのが普通なのは分かる。
なんか腑に落ちない。
「
、昼飯……」
「財前ー!」
昼も
と食べるのが普通だった。
いつも通り
に声をかけたところで廊下から名前を呼ばれた。
この声、部長や。
昼休みまでなんなんや・・・。
無視しとっても「呼んでるよ?」と
に言われて仕方なく振り返った。
「話あるから弁当持って部室集合や!」
「………。」
なんでわざわざ昼休みに。
部活の時でええやん。
ホンマ、ムカつくわ。
ため息をついて「行ってくるわ」とだけ言って教室を出た。
あいつ、誰か一緒に弁当食べてくれる奴居ればええけど。
離れてく、なんとなくそう思った。
「じゃあね光くん」
「今日テニススクールやっけ?」
「うん!」
「テニス部あるんやからテニス部入ればええのにな」
「うちのテニス部全国レベルだもん。わたしそんなに上手じゃないし」
「別に選手じゃなくても……」
「どうしたの?」
「ん、いや。今日帰ったら
のとこ行くわ」
「うん分かった。それじゃあわたしもう帰るね」
「おん」
「部活頑張って!」
放課後。
いつもは一緒に帰ってたけど当然の事ながら俺ヘ部活。
はテニススクール。
部活には入らないらしい。
一緒に帰る事はできなくても、
に部活頑張ってと言われただけでちゃらになる俺は本当に現金やな。
どう返していいかわからなくて
の頭を掴んでぐるぐると振り回した。
「
も道草して変なもの食わんように頑張りや」
「しーまーせーん!食ーべーまーせーん!」
むぅっとした表情でそのまま行ってしもた。
と、思ったら振り返ってにっこり笑って手を振ってくる。
そして、こけそうになる。
アホ。
口ぱくでそう言うとしまりのない笑顔を見せる。
絶対なんて言ったか分かってへんな、やっぱアホや。
誘うなら、あいつしかいない。
それはもう決まっている。
『合宿の時だけでええからマネやってくれる子居らんか探して欲しいねん』
昼に部室で言われたことを思い出す。
選手として部活に入る気がないならマネージャーで。
知らない女より
の方がいい。
合宿の時だけでも、誘ってみよう。
が居ったほうが楽しい。
やっぱ今夜やな。
こうと決めたら絶対マネやらせたる。
合宿のときだけやし。
どうせ暇やろ。
最近一緒に居る時間めっちゃ減ったし、来てくれるんちゃうか。
そんな期待だけを胸に
めっちゃ微妙な顔されて断られそうになったとか言えん
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